佐原瑠能の記録

こどもとカブトムシを育てる(2020年〜2021年)

目次

2020年7月5日、うちに来たカブトムシ(親戚からのプレゼント)。こどもが大喜びでしばらくテンションが上がりっぱなし。

去年はカブトムシのオスを1匹育てたが、今年はオスとメスの2匹。今年できた新しい体験は、メスが卵を生んだことと、その卵から幼虫が出てきて、箱の中で成長したこと。

記録

  • 7月5日、オスとメスのカブトムシが家に到着(親戚からのプレゼント)。
  • 7月6日、育てるの環境を準備して、ちゃんとした箱に移してあげる。
  • 7月25日、マットを交換。カブトムシの卵が6個見つかる。
  • 8月14日、箱の底と平面から、幼虫が顔を出す。
  • 8月18日、マットを交換。幼虫が18匹見つかってこどもがハイテンション(僕はビビる)。
  • 8月22日、旅行中にカブトムシのオスをもらい、家に到着するが、逃がしてあげる。
  • 8月26日〜8月27日、3人にお友達に幼虫をおすそ分け。(計12匹)
  • 9月5日、カブトムシ(メス)がお亡くなりに。家に来てから約1ヶ月の間遊んでくれてありがとう。お墓を作る。
  • 9月6日、マットを交換。幼虫6匹とカブトムシ(オス)、新しいマットに移す。
  • 9月下旬、更に幼虫をお友達にあげる。幼虫4匹が箱の底でウネウネ。幼虫のうんちが目立ってくる。カブトムシはまだ元気そうに家の観葉植物(ベンジャミン)の枝を散歩する。
  • 10月5日、カブトムシ(オス)がお亡くなりに。家に来てから約3ヶ月の間遊んでくれてありがとう。翌日お墓を作る。同日、マットを交換し、幼虫4匹を新しいマットに移す。
  • 11月22日、マットを交換、だんだん大きくなっている。
  • 2021年2月6日、マットを交換。
  • 2021年4月1日、箱(大)を買って、新しい広いマットに引っ越し。マットは今まで5Lだったが、ここから10Lに。
  • 2021年4月下旬、箱をカリカリして蛹室を作りはじめた。しばらく土は触らないことに。
  • 2021年5月上旬、下から見ると点があって、どこにいるかは分かるが、場所はもう移動しない。
  • 2021年5月下旬、前蛹がまだ1匹いて、下から覗くと確認できる。それ以外は蛹化できたかもしれない幼虫の脱皮した皮が一箇所確認できるが、成功したのかまでは分からない。他の2匹は下から蛹室の位置はなんとなく土の状態で分かるが、中までは見えず、動きも無いため、どうなったかまだ確認できない。
  • 2021年5月30日、蛹を1匹、人工蛹室に移してみた。
  • 2021年6月2日、幼虫3匹が前蛹で力尽きていた。
  • 2021年6月5日、蛹のお墓を作る。

7月5日、カブトムシ2匹が家に到着

翌日の7月6日に育てるの環境を準備して、ちゃんとした箱に移してあげる。

7月25日、マットを交換

マットを交換中、卵が入っている可能性を意識して、前の土を捨てる前にチェックしたが、卵が見つかったため、再度慎重にチェック。

3回チェックした後、全部でカブトムシの卵が6個見つかる。

カブトムシ(メス)は約1ヶ月位生きていた。

8月14日、幼虫を発見

箱の底と平面から、幼虫ちゃんが見える。

幼虫3匹の姿が箱の平面から見えていて、くねくね動いていた。
それに子供が気づいたとき、相当の驚きだったみたいで、僕を呼んで手を引っ張って見せてくれた。

8月18日、マット交換、幼虫がダンス

再びマット交換。今回は土をくぬぎマットに変えてみる。

幼虫を移すために箱をひっくり返したら、幼虫が18匹見つかる。見た感じ、すごいウネウネ動いていて元気そうにダンスしている。子供は大喜びで触りまくる。子供が手で掴んで全部移してくれた、逞しい。

8月22日、カブトムシもう1匹登場

軽井沢プリンスホテル自然体験プログラムを運営している「ネイチャーキッズ森の家」で「夜の昆虫観察会」というプログラムに参加したが、その際、お土産にカブトムシを1匹もらえるとのこと。既に家で飼っているし増やしたくはなかったのだが、子供は欲しがったため、やむを得ずもらっといた。

オスを2匹同じ箱に入れるとやはりケンカしだす。「後から来たのに勝手にゼリー食うな」という感じで角で追い払おうとする。そのため、ひとまず別の小さい箱に避難。

その後、この子は夜にリリースした。

9月6日、マット交換

9月下旬

カブトムシのゼリーを交換中、外に出して散歩させてあげる習慣が付く。家の観葉植物であるベンジャミンの枝の一番したに置くと、かなりのスピードで登って、放っておくとこどもが届かない位置、一番上の枝まで登ってしまう。もうすぐ3ヶ月立つのにまだ元気そう。

10月5日、マット交換

11月22日、マット交換

土は以前と同じ。4匹とも元気そうだった。

2021年2月6日、マット交換

同じブランドの土、4匹とも生きていることを確認。

2021年4月1日、大きいマットに引っ越し

暖かくなってきたためか、小さな芋虫みたいなのが湧いていたのと、幼虫が大きくなって場所が狭いせいか、度々地面に出てくるときがあった。

幼虫たちを大きい箱に移すことにした。

2021年4月下旬、蛹室作りが始まる

箱をカリカリして蛹室を作りはじめた。しばらく土は触らないことに。

2021年5月上旬、静かになる

下から見ると点があって、蛹室がどこにいるかは分かるが、場所はもう移動しないし、蛹室作りのカリカリ音もなくなる。

2021年5月下旬、特に動きはなし

4匹とも4月下旬から5月上旬の間に蛹室は作ったみたいで、それから音とか動きはほぼ確認できない。

5月下旬に前蛹がまだ1匹いて、下から覗くと確認できる。それ以外は蛹化できたかもしれない幼虫の脱皮した皮が一箇所確認できるが、成功したのかまでは分からない。他の2匹は下から蛹室の位置はなんとなく土の状態で分かるが、中までは見えず、動きも無いため、どうなったかまだ確認できない。

2021年5月30日、蛹を1匹、人工蛹室に移してみる

せっかく蛹状態のカブトムシが1匹確認できているのに、脱皮した皮が邪魔で良く観察できないため、人工蛹室に移した。箱の外から見えていた範囲は蛹のお尻の部分だけで、蛹室は想像していたより広く、オスの蛹が待機していた。体の一部が蛹化不全を起こしているため、ちょっと心配だが、ひとまず濡れた吸水スポンジ(オアシス)の上に乗せたら、お尻をピクピク動かした。

まだ触ると腰を振って反応するが、やはり蛹化不全で若干弱っている様子。よく見たら体液が少し漏れたせいか、カビが発生していたため、ちょっと厳しいかもしれない。

その後、他の幼虫を確認したが、残念ながら前蛹のまま力尽きていた…。1匹は前蛹のまま2日間動かなくなり、無反応だったため予想はしていたが、やはり前蛹でも、蛹でも、ケースをつついて全く反応が無いときは死んでしまっているようだ。原因はよく分からないが、今のところ思いつくのはマットにカビやきのこが生えていたこと。蛹室を作っていた時期に加湿しすぎていた可能性がある。

2021年6月5日、蛹のお墓を作る

蛹も動かくなり、お亡くなりに。羽化するカブトムシを楽しみにしていたため、残念だけど、今年は初めて蛹を見たり触れることができて、こどもが楽しいひと時を過ごせた。蛹に子供と感謝をしながら、お墓を作ってあげた。

当初は「幼虫4匹いれば1匹ぐらい成虫になるかな」と思っていたが、成虫と違って幼虫を育てるのは難しいことを実感。また機会があったら、今回の失敗を活かして今度こそ成虫に羽化させたい。

こどもの反応(3歳)

見せてあげる!なにか変わった行動をカブトムシがしたとき、呼び出されて強制的に見せられる。
メスが出てきた!土に潜っていたメスのカブトムシが、出てきてゼリーを食べているとき。(オスはカブトムシと呼んでいて、メスはメスと呼んでいる。)
ゼリーなくなってる!朝起きて覗いたら、ゼリーが2つとも空っぽになっていたとき。
ゼリー汚いから交換しようゼリーに土が掛かっているのをみて、変えるべきと自分で判断。
卵だ!マットを変えるとき、カブトムシの卵を見つける。
なんか動いている!!幼虫ちゃん3匹の姿が箱の平面から見えていて、くねくね動いていたとき。
それに気づいたとき、相当の驚きだったみたいで、僕を呼んで手を引っ張って見せられた。
箱の底や他の平面も確認したら5匹の姿が見つかった。
うんちした!!マット交換中、幼虫ちゃんのお尻から黒い土の塊が出ていたとき。
ぶりっぶり!!マット交換中、比較的太った幼虫ちゃんを発見したとき。

育てる環境

成虫の環境

近くのホームセンター「島忠ホームズ」で道具を全部揃えた。間違えて高いゼリーを買ってしまったため、全部で4,000円したが、普通のゼリーを買っていたら大体2,500円。

道具は子供に選ばせた。去年もやったため、自分で判断できていて逞しい。

約1ヶ月後、追加のゼリーとマットを再び購入。

幼虫の環境

幼虫が小さい間は、成虫を飼うのに使っていた中サイズの箱に5Lのマットを入れていた。深さは7cm前後。

幼虫が大きくなってきたら、狭いせいか(4匹もいるし)地面に上がってくることがあったため、大サイズの箱を購入し、マットの量も10Lに。深さは12cm前後になった。

マットを濡らすためには、成虫のときと同様のボトルスプレーを使っている。

人工蛹室(蛹になった幼虫)

人工蛹室を自作するために使ったもの:

  • 吸水スポンジ(オアシス)。
  • 透明なPETボトル。
  • セロテープ。

吸水スポンジを適当な大きさに切り、蛹のお尻又は体が入る穴をスプーンで掘る。

人工蛹室の目安の直径は4cm〜5cm。

お尻だけスポンジに入れて、体は透明なPETボトルでできた筒に入れてあげると、観察しやすくなる。PETボトルを切って直径を調節し、セロテープでつなげることで、蛹にピッタリな筒は作れる。作ったPETボトルの筒はスポンジにぶっ刺すことで固定できる。

吸水スポンジは水につけたり、上から(筒の外側)スプレーすると加湿できる。

国産カブトムシの育て方

成虫の育て方(うちのやり方)

ゼリーを1匹に対し1個入れている。オスとメスが居た頃は箱にゼリーを2個入れていた。

ほぼ毎日(2日に1回のときもある)、こどもと一緒にゼリーを交換している。ゼリーの入れ物の大体半分ぐらい減っている。すごいときは、空っぽのときもある(メスは顔を奥まで突っ込めるから?)。

ゼリーを交換したら、水道水を入れたスプレーボトルで一緒にシュッシュして土を湿らせている。水分の量は森の土をイメージして適当に調節(びちょびちょにするでのはなく、乾燥を防ぐため、乾いた表面を濡らすイメージ)。

マットは月に1回を目安に交換している。使っている箱の大きさ的に、5Lの土で2回マットを作れる。

幼虫の育て方(うちのやり方)

常にエアコン等で温度を管理しているリビング(27度は超えない場所)、強い日差しは当たらないけど一応光は当たる場所で育てている。

マット

新しいマットは幼虫用の市販のものを使用。ほぐしつつ、ある程度加水して用意する。ネットで調べると、前のマットのうんちを少し混ぜると拒絶反応(土に潜らないなど)を起こさないという説明があったが、うちは今のところ、混ぜていないが問題なかった。

蛹室を作る前(目安:〜4月いっぱい)

幼虫が蛹室(ようしつ)を作り始める前まで(4月いっぱいまで目安)マットとか朽木を食べるので、1ヶ月〜2ヶ月に1回又は幼虫のうんちが気になってきたとき等、定期的にマットを交換する。幼虫を新しいマットに乗せると自分で土の中に入っていくが、子供はそれを見るのが楽しいし、幼虫を触って1匹ずつ移してあげるのも楽しい。

幼虫が蛹室を作って移動しなくなるまでは、1週間か2週間に1回程度、森の土をイメージしてマットを意識的に、水道水の入ったスプレーで湿らせている(びちょびちょにするでのはなく、乾燥を防ぐため、乾いた表面を濡らすイメージ)。

蛹室作り始めたら(目安:4月中旬〜)

幼虫が蛹室作る場所探したり、蛹室作りでアクティブになったら(箱からカリカリ音がするようになったら)、蛹室を壊さないためマットを交換しない。

蛹室作った後(目安:4月下旬〜)

蛹室作りが終り、幼虫が移動しなくなったら、加湿は基本必要ない。加湿するとカビやきのこやコバエやダニが発生しやすくなる。

脱皮して蛹になる前の前蛹(ぜんよう)は、変色したりシワが出てきて死んでないか気になるが、刺激しない方が無難。

蛹化した後(目安:5月〜)

脱皮して蛹化(ようか)したら(蛹になったら)、人工蛹室に移したほうが観察を楽しめて、こどもの経験に良い。蛹のために行動を起こすことで飼育の自信につながったり、蛹を優しく触ってみたり、見た目を楽しんだり、人に見せて自慢したりできる。

本当は前蛹の状態から人工蛹室に移せるはずだが、うちはやったことがない。

  • 蛹になっても加湿は基本必要ない(蛹室作った後は湿度の管理は同じ)。
  • 国産カブトムシの蛹は縦に座っている状態でないと羽化に失敗しやすい。
  • 明るい場所に居ても大丈夫。

羽化した後(目安:5月下旬〜)

土の中の蛹は羽化した後、通常10日間位土の中で過ごした後に出てきて、成虫のエサ(ゼリー等)を食べ始める。

関連記事

目次

カテゴリー
タグ
関連記事
佐原 瑠能

佐原 瑠能

さいたま市浦和区在住、2児の父、4人家族で生活。 フランスに約18年住んでいた。