2019年新型コロナウィルスが騒がれるようになり、情報調べて正しいと思うことをまとめる。
風邪の正体
風邪はウィルスであり、風邪のウィルスは一つの型ではなく何百種類もの型が存在し、毎年新しい型のウィルスが出現するし、感染中にもウィルスは変異する。
代表的な風邪のウィルスだけでも、次のようなウィルスが知られている。
- コロナウィルス(coronavirus)
- ライノウィルス(rhinovirus)
- インフルエンザウィルス(influenza virus)
- アデノウイルス(adenovirus)
- RSウィルス(respiratory syncytial virus)
- エコーウィルス(ECHO virus – Enteric Cytopathic Human Orphan)
- エンテロウイルス(enterovirus)
原理的にウィルスは免疫でしか防げない。一部の種類に対するワクチンは存在するが、変異するウィルスに対して効果は小さい。また、風邪の症状を和らげる薬も存在するが、薬の服用によって回復を遅らせてしまうリスクが存在する。
風邪のウィルスの生命力
風邪のウィルスはヒトからヒトへ、モノを介してヒトへ等、様々なルートで感染する。
風邪の各種ウィルスの一般的な傾向として、次のような特性がある。
- 温度が4度の鉄板の上に付着した状態で約5日間生存する。風邪のウィルスは温度が高くなると寿命は短くなり、20度〜30度前後では1日程度しか生きていられない。
- 湿度が50%より低い環境で活動しやすくなる。
言い換えると、風邪のウィルスが活動しづらくなるのは、温度20度以上、湿度が50%近くかそれ以上の環境。
新型の風邪のウィルス
ウィルスは変異し続けて、約10年ごとには大きなウィルスが出現する。
未知のウィルスの出現は、色々と騒ぎになる。メディアが大げさに報道して視聴率稼いだり、政府機関の人間がよくわからない決定をして存在感を出したり、感染者数の偽造を疑ったり陰謀論を話したがる人、偽マスクを販売したりマスクを転売する人、などなど、色々な人がお祭りを起こして、お金を稼ぐ機会、注目を浴びる機会として新型ウィルスが利用されてしまう。
歴史上、何回も新型の風邪のウィルスに遭遇しているが、毎回はじめは薬も免疫もない状態で向き合っている。この状態を人類は過去に何回も経験している。
新型の風邪のウィルスも、ウィルスであることに変わりはなく、予防法は基本的に同じであるという点で不安になる必要はない。ただし、新型ウィルスに対しては免疫が無いため、予防をすること自体は重要になる。
風邪の予防法1(免疫を強化)
免疫を強化し、ウィルスに感染しづらい体を作る。
- 体温を高く保つ(36.5度前後)。
- 炭水化物を摂る。
- 適度な運動をする。
- 熱めのお風呂に入る。
- 体を冷やさない。
- ビタミンを摂る。
- 特にビタミンCとビタミンAを摂る。
- 適度に日光浴をする。(ビタミンDを摂る。)
- 楽しいことをして過ごす。
- ストレスを避ける。
体温を高く保つ
36.5度位あると風邪は引きにくい。
体が冷たいと血流が減り、血流が減ると抵抗力が失われ、侵入するウィルスが取り付きやすくなる。
体温を高く保つためには、次の方法が考えられる。
- 炭水化物(お米)を食べる。
- 筋肉をつける。
筋肉は発熱するため、ある程度つけておくと良い。 - 熱いお風呂に入る。
40度を超えるお風呂に、少しずつ体を慣らしながら入るのが理想的。 - 寒い場所を避け、部屋の温度を高めに設定する。
ビタミンを摂り、適度に日光浴をする
特にビタミンCが重要だが、その他ビタミンAやDも重要。これらを含む総合ビタミン剤を飲むのが効果的。
- ビタミンCはウイルスに対する抵抗力を高めてくる。
- ビタミンAは膜を強化し、ウイルスの進入を防ぐことに役立つ。
- 日光浴をして皮膚でビタミンDを作るか、食べ物でビタミンDを摂ると、皮膚が鍛えられてバリアが強くなる。
顕微鏡や薬がない時代、昔の人はみかんを食べて日光浴をすると良いと考えていたが、それでビタミンCとビタミンDを摂っていた。
- ビタミンAを含む食べ物の例:にんじん、かぼちゃ、ほうれん草等、緑黄色野菜に含まれている。
- ビタミンCを含む食べ物の例:みかん、りんご、ブロッコリー等。果物に含まれている。
- ビタミンDを含む食べ物の例:鮭、ブリ、サンマ等。魚に含まれる。日光浴すると皮膚でビタミンDが作られる。
風邪の予防法2(感染防止)
他人のウィルスが自分に取り付くのを防ぐ。
- うがいをする。
- マスクをつける。
- 鼻で息を吸う。
- 口元を触るのを避ける。
- 手を石鹸で洗う。
- 手やモノの表面を消毒する。(必要に応じて)
- エタノールで消毒する。
- 次亜塩素酸ナトリウムで消毒する。
- ウィルスが居る場所に行かない。
- 人が密集する場所に行かない。
- 外のトイレは要注意。使わないかなるべく触らない。
うがいをする
喉からの感染を防ぐことに非常に効果的。
口から入り、喉の粘膜に付着したウィルスを洗い流せる他、喉の粘液の分泌や血行を良くしてくれる。
マスクを装着する、鼻呼吸をする
マスクの中は湿度が高い上、鼻で息を吸うことで外気が喉に届くまでの経路を長くすることができる。
マスクは、無意識に自分の手で口元を触ることを防ぐ効果もある。
手を石鹸で洗う
手に石鹸で洗う際、石鹸をつけて20秒ぐらい手をゴシゴシして化学反応をしっかりさせるのが理想的。
手を石鹸で洗えないときは、エタノールで消毒すると良い。
手の消毒を考慮する
手が洗えない場合、エタノール(70%前後)のスプレーで手を消毒できる。エタノールのスプレーは携帯することができるし、暑い季節を除いて車においておくこともできる。
消毒に向いているのは、エタノール70%前後の消毒液だが、エタノール100%に近い無水エタノールも自分で精製水で薄めることで70%前後に近づけることができる。精製水はコンタクトレンズの洗浄に使用するため、ドラッグストアのコンタクトレンズ関連のコーナーにあって安く買える。
手に消毒液をつけたら、乾燥するまで拭き取らない。
モノの表面の消毒を考慮する
モノの表面を消毒する場合は、エタノール(70%)も使えるが、次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)の方が強力である。
風邪のウィルスが条件によっては5日間生存できると考えて、次のようなモノの表面の消毒を検討する。
- 自分が手で触る場所。(ドアノブ、蛇口、スイッチ類、スマートフォン等、車の場合ハンドルやシフトレバー等。)
- 他人が手で触ったり、くしゃみをするなどでウィルスが付着する可能性のある表面。(郵便物、宅急便、買い物の袋や商品の容器等。)
次亜塩素酸(じあえんそさん)ナトリウムは、塩素系漂白剤に含まれており、ドラッグストアで買うことで手に入る。一例として、『キッチンハイター』は次亜塩素酸ナトリウムの濃度が6%以下のため(時間が経つと濃度が下がる)、次亜塩素酸ナトリウムを0.1%以上にするためには原液25mL〜50mL(25mLのキャップを1杯〜2杯)を水道水1Lで薄める。
使い方は、手袋をした上で、水で薄めた液に布をつけ置きして絞り、その布でモノの表面を拭く。拭いたあとは水拭きをする。
キッチンハイター
外のトイレには注意する(病院、コンビニ、駅等)
病院、コンビニ、駅等、外のトイレはウィルスだらけと考えた方が良い。
下痢や嘔吐物に含まれるウィルスは、便器、トイレの床、ドア、壁等に付着している可能性が高い。院内感染の原因の一つとしても挙げられる。
自分が感染していて、家でトイレを使用するときは、この点に注意し、トイレを流すときはトイレの蓋を閉めておくと良い(飛沫がトイレ中に飛ぶことを防ぐ)。
風邪の治し方
風邪に掛かってしまった場合、なるべく早く治すためにするべきこと。
- 適切な食事を取る。
- 少食で栄養(糖質とビタミンC)を摂る。
- 消化しづらい物(脂質、食物繊維等)を食べない。
- 睡眠と休養を取る。
少食で栄養を摂る
胃腸に食料が溜まっていたり、消化しづらい物を食べると、消化にエネルギーを消費するため、その分免疫が出動しなくなる。したがって、次の点に注意する。
- 少食で糖質(炭水化物)とビタミンCを摂る。(例:おかゆ、ご飯、茹でたイモ類等、ビタミンCはみかんや果物等。)
- 消化しづらいものは食べない。(揚げ物等の脂質、大量の食物繊維は避ける。)
薬のない昔の人は、風邪を治すため、少食にするか絶食していた。
睡眠と休養を取る
少食と同様、横になっていると代謝が低くなり、無駄なエネルギーの消費を避けられる。
メモ
コロナウィルスの種類
コロナウィルスは次の種類が知られている。
- ヒトコロナウィルスOC43(human coronavirus OC43)
- ヒトコロナウィルスHKU1(human coronavirus HKU1)
- ヒトコロナウィルス229E(human coronavirus 229E)
- ヒトコロナウィルスNL63(human coronavirus NL63)
- サーズコロナウイルス(SARS coronavirus – Severe Acute Respiratory Syndrome)
- マーズコロナウィルス(MERS coronavirus – Middle East Respiratory Syndrome)
- サーズコロナウイルス2(SARS coronavirus 2)
2019年新型コロナウィルスはサーズコロナウイルス2、サーズコロナウイルスの姉妹と言われている。
過去の風邪の流行
- 1889年、ロシア風邪(Russian flu)
A型インフルエンザウイルス(H3N8亜型)(Influenza A virus subtype H3N8)により、世界で約100万人が死亡。 - 1918年、スペイン風邪(Spanish flu)
A型インフルエンザウイルス(H1N1亜型)(Influenza A virus subtype H1N1)により世界で患者数5億人、4000万人以上死亡。 - 1956年、アジア風邪(Asian flu)
A型インフルエンザウイルス(H2N2亜型)(Influenza A virus subtype H2N2)により世界で約100万人が死亡。 - 1968年、香港風邪(Hong Kong flu)
A型インフルエンザウイルス(H3N2亜型)(Influenza A virus subtype H3N2)により世界で約100万人が死亡。 - 2002年SARSコロナウィルス流行(2002–2004 SARS outbreak)
中国から発生。世界で約800人死亡。 - 2009年新型インフルエンザの世界的流行(Pandemic 2009H1N1)
A型インフルエンザウイルス(H1N1亜型)(Influenza A virus subtype H1N1)の流行で世界で1万人以上が死亡。 - 2012年MERSコロナウィルス流行(2012 MERS coronavirus outbreak)
サウジアラビアから発生。世界で約1000人死亡。 - 2019年新型コロナウィルス流行(2019–20 coronavirus pandemic)
中国から発生。9月現在、世界で約90万人死亡。