注文住宅で家を建てる

目次

2022年〜2024年、埼玉に家を建てたときの記録。

間取り、設備、照明、壁紙、カーテン、外構、ほぼすべて自分と妻で決めた。

家を建てるのは今回で2回目。2016年に東京で狭小住宅を建てたが、その後引っ越して、今回は子供がいる状態でもう少し本気を出した家造りをした。

アイデア出し

2022年3月中旬から、家を建てるならどんな要素が必要か考え始めた。

まず家を建てたいと思えるような要素を探すため、家族全員で住宅展示場を見学し始めた。個性を出す必要ないなら、注文住宅でなくても良いはずだから、そこを意識的に考えた。

住宅展示場は予約なしでも見学はできる。さいたま市だと、さいたま新都心コクーンシティ住宅展示場、浦和住宅展示場 Miraizu、浦和住宅公園あたりを見れば網羅できる。

実際見学して、次の要素に憧れたりした:

  • おしゃれな和室(賃貸等にはない)。
  • 和室の入り口となる和室前室(玉砂利、踏石等の通路)。
  • ファミリークローゼット(大勢で使えるウォークインクローゼット)。
  • ワークスペース(床を少し高くした場所にカウンターがあって作業できる)。
  • 書斎。
  • リビングで床より低い位置(掘った空間)のソファースペース。

注文住宅でないと実現しづらいカスタマイズは色々あることを知った。

更にネットで調べて、欲しいと思う要素が増えていった。

  • 滑り台や子供が遊べる環境。
  • プチリュクスと呼ばれる休憩スペース(端っこに設置されたソファー等)。
  • 土間玄関。

図面を作成

候補の土地を Google Map で寸法を確認して、建物の配置をイメージし始めた。

間取りは、自分で作ることにした。なぜなら、ハウスメーカーや建設会社に間取りをお願いすると、営業の人が間取りを作ると聞いたことがあって、それが多分事実だと思うから。契約前なのに、本気でコストをかけて間取りを作るのは普通に考えてありえない。

家にどんな要素が欲しいかが分かれば、ある程度は自分で図面を作れる。ラフに作った後にプロの建築士にレビューしてもらったり、修正してもらうことができる。

図面は手書きでラフで作り、その後スプレッドシートを使ってサイズ感を意識した図面が作った。それをベースに、フリーランス(Coconalaというサービスで依頼できる)の建築士に見てもらって、作図してもらい、問題点を洗い出し、修正と相談を繰り返し行った。

建設会社と相談する前の図面

2022年5月頃、当初スプレッドシートで図面を作ったときは、次の要素が含まれていた:

  • 滑り台
  • プチリュクス
  • 和室前室(玉砂利、踏石)
  • 共有ワークスペース
  • 書斎(会議室と読んでいた)
  • 魔女部屋(アロマをするための部屋)
  • フリースペース
  • アウトドア物置

この頃の図面は建築不可能な箇所があり、床面積も66坪以上あった。2022年5月下旬から、フリーランスのプロに相談しはじめ、ひとまず最初は建築可能な状態に修正していった。

建設会社と相談するための図面を作成

建築可能な図面ができても、それを建てるために必要な予算が分からない。

ある程度予算が把握できるようにするため、建設会社に何度か概算見積もりを作ってもらって、図面から削れる要素を削って徐々にブラッシュアップしていった。このとき、本命の工務店とはまだ相談せず、なるべく本命でない候補の工務店と相談した。本命の工務店とはベストな状態で相談したいため。

2022年9月頃に有力候補にしていた建設会社との相談をはじめたが、その頃は次の要素を削った後だった。

  • 和室前室→いずれは飽きるため、諦めた。
  • 子ども部屋、書斎→家の部屋はすべて、汎用的な部屋にした。
  • フリースペース→同上、意味を持たないスペースになりやすいため削除。

ある程度予算内に入りそうで、構造的な問題なさそうな図面ができたら、本命の建設会社と相談を始めた。

本命の建設会社と相談しながら更にブラッシュアップ

建設会社と相談し、アドバイスを頂いて図面に反映した。図面で次の要素を調整した。

  • ワークスペースはダイニングテーブルと統合。
  • 不要なスペースを更に最適化。
  • 窓の種類、サイズ、位置を考慮した調整。
  • ベランダの大きさや位置を調整。
  • 外構のことを考慮して、ポーチの形状等を調整。

建設会社の選び方

建設会社をどのように選んだか。

うちはまず、大手ハウスメーカーでなく地域の建設会社に絞っていた。

  • 木造で考えていたため、大手ハウスメーカーでなくても大丈夫。何十年も続いている中級の地域建設会社はいくつかあった。
  • 滑り台を設置したいが、量産でコストダウンしている大手はやや相談がしづらいと思った。住友林業の営業担当と相談したときは、滑り台は大丈夫とのことだったが。
  • 自分で自由にカスタマイズしたいが、大手ハウスメーカーは選択肢が限られる。カスタマイズできてもベースのデザインや標準仕様に誘導させられたりする。

カタログ請求のみで終わった候補

  • 会澤工務店:良さそうだったが、本社と施工の場所が遠かったため候補から外した。
  • 昭栄建設 Shoei彩工房:ソーラーサーキットに魅力を感じなかった。

住宅展示場で見学のみで終わった候補

  • 積水ハウス、セキスイハイム、トヨタホーム:アイデアを参考にするために見学。
  • 一条工務店:うちは床暖房が不要だが、アイデアを参考にするために見学。
  • アキュラホーム、古河林業:魅力を感じなかった。
  • 高砂建設:ソーラーサーキットに魅力を感じなかった。

キープした候補

最低3社は比較するつもりで残し、大手も1社だけ相談してみた。

各社に図面を渡して概算見積もりを出してもらい、大体必要な全体予算が把握できた。本命の建設会社と相談する前に、見積もりが予算内に入りそうな状態に間取りを調整した。

近藤建設

住宅展示場でセンスを感じる部分があったため、概算見積もりを数回お願いした。WEBで調べてみると、CLT工法を研究していたり、技術力もありそうだった。デザインの自由度も高そう。

がしかし、「何でもできます」スタンスであまりこだわりを感じかなった。申し込む場合は、ライフスタイルをチェックするチェックシートをやるみたいな説明をされたが、そんな面倒くさいことしたくない。更に営業担当が「今風の間取りだと…」みたいなことを言っていたが、「なぜそれが良いのか」を説明できないところがだめだと思った。うちは今風はあまり興味なくて、実際の意味で評価する。

概算見積もりを数回行い、必要な予算を把握することができたため、相談する意味はあった。

黒澤工務店

単純にデザインに惹かれた。若干好みのデザインではないが見積もりが欲しくなり、何回か打ち合わせをした。ただ、打ち合わせて分かったことだが、デザイン以外に良さがなさそうだった。

造作家具が安く手に入るらしいが、うちはキッチンのメーカーが決まっていたし、強みを活かせない。概算見積もりをもらったが、やや不正確な見積もりだった。申込みする際は申込金の20万の支払いが必要で、契約に至らなかった場合、申込金は戻ってこないという強気な姿勢もあまり理解できなかった。

ただ、概算見積もりが近藤建設と大きくは変わらないことを確認できた。また、提携している住宅ローン(本命でない銀行)の仮審査を行い、金利を確かめることができた。

藤島建設

自由度があって、家造りへのこだわりを感じさせるシンプルな強みを持っている。

柱に使う木材を自分で育てていたり、断熱用のウッドファイバーを自分で開発していたり、さいたまに工場を持っていたり、家造りで迷うポイントを体験できる施設を作っていたりした。世の中のトレンドにあまり振り回されず自分で確かな技術を研究・検証していて、思想が良いと思った。

申し込み前に、測量をした上でかなり詳細な概算見積もりをしてくれた。申込金は100万円だが、契約に至らなかった場合は返金される。細かいことだが、振込手数料は会社側が負担するという配慮も良い。重要でないところで複雑さを増やさないスタンス。滑り台の見積もりを遊具メーカーに問い合わせてより正確な見積もりを出してくれたのはここだけだった。

住友林業

大手も一社ぐらいは見積もってもらいたいと思って相談してみた。

デザインは統一感があって良いが、逆に出来上がるのは「住友林業の家」であって、「自分の家」ではないと感じた。そこに残念ながら面白みがないと思った。

設備に関しては、カスタマイズすると差額が大きいため、選択肢はどうしても標準に寄ってしまって、選択肢を制限されてしまう。住友林業による設備の保証の考え方も面倒くさい。

大手銀行で住宅ローンが組めて金利も優遇されるのは良さそうだが、銀行の選択肢まで制限されるし、値段はやはり高めだった。

間取りの考察

駐車場・車で出かけることを最優先

車の出入りを最優先して、まず駐車場の位置や向きを決めた。逆算して残りのスペースを家に割り当てた。

車で出かけることが人生の体験に繋がるため、車で出かける手間は最小限にしないとならない、という価値観。

風水で大まかな位置を決定

家のスペースでどの位置に玄関やキッチンを置くかは風水で決めた。設計を開始するときは迷うため、まずは風水に沿って位置を決めて、その後調整していった。風水を信じているわけではないが、どっちでも良いってときには参考になる。

廊下に導線を集中させる

最近のトレンドとして、リビングに階段を設けたり、導線をリビングに集中させるパターンが多いが、うちはこのパターンは採用しなかった。

まずリビングに吹き抜けは不要と判断した。その理由は、

  • 日常は開放感より、居心地を優先したい。
  • 開放感を味わいたいなら、山に行って景色を見下ろす等、本物の開放感を味わうべき。
  • 冷暖房の効率。
  • 廊下などで遠くにある壁や階段が見れたりするので、狭くは感じないと考えた。

リビングの反対側に廊下を作って、導線をそこに集中させたいと思った。

  • 玄関→ホール→リビング→廊下→トイレ。
  • 玄関→ホール→リビング→廊下→洗面台。
  • 玄関→ホール→リビング→廊下→風呂。
  • 玄関→ホール→リビング→廊下→階段。

理由としては:

  • リビングを通らず 玄関→階段 という間取りもよく見るが、子供が家に帰ったとき必ずリビングを通るようにしたい。
  • リビングに直接トイレを繋げたくない。
  • リビングに吹き抜けはないし、階段を置けないから、廊下につなげた。

洗面台とトイレは1つにした

最近の流行りの間取りでは玄関に追加の洗面台があったりするが、うちはこのパターンは不採用。洗面台は1つ、廊下に設置した。トイレや脱衣所にも洗面台はない。

トイレも同様で1階廊下に設置し、2階はトイレなし。

洗面台が1つな理由

  • 洗面台を何台も管理したくない。
    • 複数の洗面台に石鹸やタオルを置く面倒。
    • 複数の洗面台の掃除をしたくない。
    • 大勢が洗面台に集中した場合、譲り合ったり、コミュニケーションを取る必要がある。家族の課題としては問題ない。
      • どうしても急ぎならキッチンでも水は使えるし、鏡なら並んで使えるし脱衣所にもある。
  • 2階に洗面台は不要。
    • 2階は寝るだけのスペースで、洗面台が使いたいなら1階へ行けば良い。
      • 階段→廊下→洗面台 と、階段を降りたらすぐ廊下に洗面台があるため、遠くない。
  • 脱衣所に洗面台は不要。
    • 銭湯や温泉でも、すべてのドライヤースペースに対し洗面台を設けていない。ようは、なくても困らない。
    • 脱衣所→廊下→洗面台 と、距離は短い。
  • トイレに洗面台は不要。
    • トイレ→廊下→洗面台 と、トイレからの距離も遠くない。
  • 玄関に洗面台は不要。
    • 手を洗うのに玄関で並んだりしたくない。
    • 玄関にはアルコールスプレーを置くこともできる。

トイレが1つな理由

  • 2階は寝るだけのスペースで、トイレに行きたいなら1階へ行けば良い。
    • 階段を降りたらすぐ廊下にトイレがあるため、遠くはない。
    • 体調悪い場合は1階で寝れる。
    • 寝る前にトイレは習慣にしたい。夜中にトイレに行くと良い睡眠が取れない。
  • トイレを複数管理したくない。
    • トイレ掃除、ゴミ箱の処理、タオルの設置、トイレットペーパーの補充、換気等。
    • 2人が同時にトイレを使えないため、譲り合ったり、コミュニケーションを取る必要があるが、家族の課題としては問題ない。
  • 感染予防はトイレの数ではそれほど変わらないと思う。

風呂は1坪タイプ、浴室に窓は必要

風呂は1坪あれば十分。開放感を求めるなら温泉に行けば良い。1坪が一番普及している。

窓はなくても良いと思ったが、やっぱありにした。朝なのに真っ暗で電球色の空間は気持ちが悪い。採光目的がメインだが、念のため縦すべり出し窓にして、脱衣所の窓をFIX窓にした。

バルコニー(ベランダ)は必要

洗濯物は洗濯乾燥機で乾燥させるため、洗濯物を干すスペースは不要だが、ふとんを干すためにバルコニー(ベランダ)は必要と考えた。

布団を干す他の方法も検討したが、厳しかった。

  • 布団乾燥機も悪くはない。だが、ハイパワーなやつを試しても、干した場合と比べて仕上がりが違うし、何個も買いたくない。
  • 窓に鉄棒をつけて干す方法もあるが、窓から布団を出すのは面倒くさすぎる。手間のせいで諦めてしまうようでは無意味。

バルコニー(ベランダ)はホコリやダニの死骸を同時に追い払うことができる。花粉が付く可能性はあるが、うちは今のところ大丈夫だし、シーツは洗う。

広いシューズクロークは不要

最近のトレンドで玄関に広いシューズクロークを設ける間取りがある。

検討はしたが、うちは必要なさそう。

アクティブな靴を入れる下駄箱があれば十分で、非アクティブな靴はそもそも物置に入れるか、捨てるべきと考えた。普段使う靴は玄関で出しっぱなしにしておけるスペースを確保した。シューズクロークなしにして、単純に玄関広いほうが良いと思う。

ワークスペースは不要

コロナの影響で在宅ワークをする人が増え、ワークスペースを設ける人が最近多いみたい。ワークスペースで子供は勉強することもできる。

最初はそれも検討していたが、ダイニングテーブルをちょっと広めのテーブルにして、ワークスペース兼ダイニングテーブルにすることで落ち着いた。

兼用にしたほうが場所の管理が楽になる。あと同じ場所にみんな集まったほうが面白そうだし、こどもの勉強を見やすくなる。

建物の設備の考察

第3種換気・基礎断熱なしに

機密は重要だとは思うが、うちはそこまで数値にこだわっていない。うちはそもそも窓を開けて換気する習慣があるぐらい。

結露で家の寿命が縮まないようにするのは正しいと思う。ただ、換気の問題と部屋の温度の問題を混ぜるのは意味がわからない。

第1種換気・基礎断熱は色々調べても、やりすぎな気がする。換気をするというシンプルな問題に対して、費やす設計、電気、機械、メンテで問題が増えてしまっている。部屋を温めたいなら、エアコンをつければ良いのでは?

換気は第3種、基礎断熱は不要、部屋はエアコン等で温める、がコスパ最強と考えている。

屋根は瓦に

前に建てた家はガルバリウムの屋根だったが、雨の音が気になるのと天井の下が暑かった。

瓦は重さが気になるが、色々調べているうちに、最近あった地震の影響でちょっと神経質になっている気がしてきた。軽くなるように設計された瓦も存在する。

うちはデザイン重視で和瓦を選び、間取りはなるべくしっかり壁のある構造にするように意識した。無駄な窓も排除。

外壁はモルタルに

前に建てた家はサイディングにしたが、つなぎ目が気になるのと、見た目がおもちゃみたいなのが気になっていた。実家の塗り壁と印象がちがう。

モルタルは塗料が色々あって、基本的に新築はアクリル塗料が標準らしい。ネットで調べるとシリコンがコスパ良さそうだが、これは試してみないと分からない。

今回は吹き付けタイル(アクリル)にした。

トイレは狭くて良い

前に建てた家は、1畳のトイレだったが、0.7畳で十分であることがわかった。

トイレの広さの理想は、座ったままドアまで手が届く広さ。座った状態で「そういえばロックしたっけ?」ってなるのが嫌だった。

それと、前回はデザイン重視でタンクレストイレにしたが、特に良いところがなかった。水が流しやすい程度のメリットはあるが、故障した場合のリスクが大きい。

以前、賃貸でトイレの便座が故障したことがあるが、組み合わせトイレだったため、便座だけ交換できた。しかも自分でkakaku.comで最安値を調べて、自分で交換できた。子供は便座に乱暴に座ったり、便座で立ってふざけたりすることがある。そのためタンクレストイレにはしなかった。

食洗機は外付け

キッチンを設計したとき、外付けの食洗機を設置するために、シンクの隣にカウンターとコンセントを設けた。

キッチンの内蔵食洗機は皿を入れにくいので、外付けのやつにした。

外構業者選び

外構工事は建設会社に任せるのではなく、自分で業者を選んで依頼することにしていた。

建物引き渡しの3ヶ月位前に外構業者さん探しを始め、妻とある程度アイデアがまとめたあと、業者さんに問い合わせてみた。

地域の業者さんに絞った

基本的にネットでの検索で、地域の業者さんを探した。候補を3つ出し、それぞれにプランをお願いした。業者さんによって、進め方がかなり違う。

プランをお願いした候補

佐間田外構

地域の会社のため、反応が早そうと感じたのと、ウェブで施工事例をみて考え方がシンプルでストレートと感じたため、問い合わせてみた。

現地での打ち合わせはスムーズで、コミュニケーションが上手だった。初回プランの作成も一番早かったし、余計なものがなく、こちらの考えをしっかり反映したプランだった。

プランの資料は、見積書、外観パース、上から見た図面、色のオプションが載ったカタログのコピーと、話を進めるのに必要なものを一度の打ち合わせでまとめてくれていて、進め方が賢い。

金額も他の業者さんよりお得な感じがした。

埼玉外構

これも地域の会社のため問い合わせてみた。

打ち合わせはZoom会議で、日程調整はLINEでのコミュニケーションのため、一番調整がしやすい。

初回のプランの作成は約1ヶ月位かかった。プランの説明もZoom会議だったが、最初に話した相手とは別の人になっていて、若干伝えた内容と違うプランだった。違う理由を聞いても、別の人になっているため、適当な回答をされた。

プランはPDFで渡され、見積書と外観パースが含まれていた。上から見た図面はなかった。

妻とプランを比較し、こちらは不採用になったが、後に、このプランの相談中にでてきたアイデアが最終プランに移植できたので、相談する意味はあった。

ガーデンプラス(大翔?)

ガーデンプラスが一番ネットワークが広そうなため、念の為プランを依頼したが、ハズレだった。

打ち合わせに来た業者さんの挨拶の仕方や話し方でもう、不採用が確定していた。話し方が適当。プランの要望を伝えても意図が伝わっているか不安になった。

1ヶ月半後にプランがメールで届くが、プランのPDFには見積書のみで、図面やイメージ図は無し。やる気がないと理解した。こちらは完全に時間の無駄で終わった。

外構の考察

駐車場と駐輪場

自転車は濡れると使えなくなるため、サイクルポートは必要と考え、広めなものを設置した。そのかわりうちはカーポートはなしにした。

次のような方針で設計した。

  • 徒歩で出かける人が最優先。できる限り利便性を上げた。夜は暗くても見えるようにポールライトを設置。コケることなく安全な導線にし、最短距離でストレスなく外出できるようにした。
  • その次に、自転車で出かける人。自転車で行ける場所へは、車ではなく自転車で行くべき。そのため、車より重視。玄関から自転車までの距離を短くし、雨の日の翌日でも自転車が使えるように、しっかりサイクルポートで守る。サイクルポートと出入り口の導線もなるべくストレートでストレス無いようにした。オープン外構にし、門等の邪魔になるものがない。
  • その次に、車。車の屋根は、自転車ほど重要ではない。車は濡れても使えるし、乗ってしまえば快適。雨によって、車についた汚れもとれたりする。さいたま市では雪が降るのは年に数回程度ということで、雪を考慮する必要もなさそう。紫外線で車が劣化するのは、仕方ないとした。紫外線が強い昼間は、建物の影もあるため、長時間晒されるわけではない。これらの理由でカーポートは諦めた。車の出入りはスムーズにできるようにした。駐車場の床はコンクリにし、駐車のルーチンがストレスなくできるように、車止めを設置。車止めは駐車する際、バックする方向の目印になるし、壁を意識することから開放される(誤って壁にぶつけることを注意する必要がなくなる)。車を出すときは、左右の状況は確認できるように位置や周囲(目隠しフェンス等)を調整した。オープン外構のため、車の出し入れは事前の作業なしにできる。

その他設備の考察

流動式セラミックスの活水器 エミール(emiiR)

前に建てた家でも活水器エミールを設置したが、効果が良かったため今回も導入した。

実際にカビやヌメリの発生を防ぐことや、まろやかな水でコーヒーが溶けやすく、シェイクしたプロテインもだまになりにくいなどの効果を経験できた。水道管のつまりを防ぐことも期待している。

進捗履歴

  • 2022年
    • 3月中旬、間取りや内容を考え始める。
    • 4月、住宅展示場を訪問したりして、アイデアを集め始める。
    • 5月中旬、出来上がった手描き図面をCoconalaの一級建築士に修正してもらう。
    • 6月〜7月、図面を調整しつつ、Coconalaの一級建築士に修正してもらう。
    • 7月9日、近藤建設に建物以外の資金計画書をもらう。
    • 7月〜9月、図面を調整しつつ、Coconalaの一級建築士に修正してもらう。
    • 10月7日、黒澤工務店の概算見積もりをもらう。
    • 10月16日、任意の銀行で仮審査を申請し、自分の条件で融資が可能かチェック(山梨中央銀行)。
    • 11月8日、任意の銀行で仮審査が通過(山梨中央銀行)。
    • 11月26日、藤島建設大宮展示場を初訪問。
    • 12月6日、藤島建設の概算見積をもらう。
  • 2023年
    • 1月20日、近藤建設の概算見積もりをもらう。
    • 2月12日、住友林業の概算見積もりをもらう。
    • 3月21日、藤島建設に申し込み。
    • 8月5日、埼玉りそなの本審査申し込み。
    • 8月15日、埼玉りそなの本審査が承認され、担当から電話があった。その日、ネットで結果を確認できた。
    • 8月21日、埼玉りそなから郵送で送られた結果の通知が到着。
    • 8月23日〜8月24日、砂利鋤取り工事。砂利の駐車場だった土地が、更地になる。
    • 8月29日、地盤本調査。
    • 9月18日、地鎮祭とあいさつ回り。
    • 9月25日、地盤改良工事開始、その後基礎工事開始。
    • 10月13日、基礎工事の配筋検査が完了、その後コンクリート打設。
    • 11月10日、上棟。柱に子供が落書きして、祝儀を配った。
  • 2024年
    • 1月11日、外構業者に問い合わせを開始。
    • 3月10日、外構工事契約。
    • 3月30日、登記のため住所変更手続き。
    • 4月1日、埼玉りそなにて、ローン契約準備、司法書士に登記の依頼。
    • 4月6日、引き渡し前の立ち会い。
    • 4月12日、ローン実行。
    • 4月14日、竣工式、引き渡し。
    • 4月16日、外構工事開始。
    • 4月下旬〜5月上旬、カーテンレール工事、カーテンの設置。
    • 5月25日、ガス利用開始、インターネット利用開始。
    • 6月15日、引っ越し。

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佐原 瑠能

さいたま市浦和区在住、2児の父、4人家族で生活。 フランスに約18年住んでいた。