以前、『明治おいしい牛乳』を日常的にコーヒーなどに入れて飲んでいたが、2019年から、牛乳を買うのをやめて、調整豆乳(『キッコーマン調整豆乳』)のみにしてみた結果、豆乳だけでも全く困らない上、むしろ合理的であることが分かった。
豆乳は保存が利く
牛乳は買ったらすぐに冷蔵が必要で、未開封でも長くは持たない。数日以内に開封して、『明治おいしい牛乳』900mLだら3日〜4日以内に飲まないと味が落ちてまずくなる。
豆乳は未開封では常温で保管できて、『キッコーマン調整豆乳』の1000mLは、買った時点では賞味期限が半年後ぐらいと、牛乳と比べて大きく違う。開封後は牛乳と同様、冷蔵保管で3日以内に飲むのが目安だが、強いて言えば5日位は大きく味が落ちない。
半年も保存できる上、開封後でも『早く飲まないとだめになる』というプレッシャーや、管理する面倒臭さが豆乳にはなく、割と落ち着いて飲むことができる。
豆乳はまとめ買いができる
保存が効くということはまとめて買える。
浦和卸売市場(朝市)では、『キッコーマン調整豆乳』1000mLが6個入った箱を買えるが、現在の価格が1箱158円×6、税込みで1,023円。すなわち100mLあたり17.05円。
スギ薬局でも、僕が知っている店舗では同じ箱が税込み1,080円で売られている。
『明治おいしい牛乳』900mLは基本、まとめ買いはできないので、コンビニかスーパーで買うことが多い。僕の場合はコンビニで買っていたが、現在の価格が1本254円、税込み274円。100mLあたり30.44円と、豆乳に比べて倍に近いお値段。
コストの比較
1人か2人が消費すると仮定して、金額的なコストと時間的なコストを考えたら、次の差が出た。
- 10,000 円/年/人 の金額の差。
- 28時間/年 の時間(約3日間の休暇)。
金額的なコスト
牛乳は週に2本消費するとして、月に8本消費で計算すると、年間96本消費することになる。
したがって、牛乳の年間コストは:274 × 96 = 26,304円。
豆乳は悪くなることをそこまで意識しないため、月6本でも大丈夫だが、一応8本で計算すると、
豆乳の年間コスト:1,023 ÷ 6 × 96 = 16,368円(差額 -9,936円)。
時間や手間のコスト
買い物に割り当てる人生の時間もざっくり計算してみる。
牛乳を買う場合はコンビニかスーパーへ、月に約8回行くことを強いられるが(別の買い物をする場合もあるが、ざっくり)、豆乳は月に1回以下の買い物で済む。
牛乳を消費するのに月に7回多く買い物に行くことになるが、1回の買い物で20分の作業(移動時間、考える時間、包む時間や運ぶ時間等をざっくり)が掛かるとすると、年間で出る差は 20 × 7 × 12 = 1,680分 = 28時間。
1日8時間働く人にとっては、約3日間の休暇を買い物以外に当てる自由ができることになる。
豆乳は健康に良い(調整豆乳も)
項目 | 明治おいしい牛乳 200mLあたり | キッコーマン調整豆乳 200mLあたり |
---|---|---|
エネルギー | 137kcal | 116kcal |
タンパク質 | 6.8g | 7.0g |
脂質 | 7.8g | 7.7g |
飽和脂肪酸 | 1.22g | |
炭水化物 | 9.9g | 4.8g |
糖質 | 4.4g | |
食物繊維 | 0.4g | |
食塩相当量 | 0.22g | 0.46g |
カリウム | (310mg) | 329mg |
カルシウム | 227mg | 109mg |
マグネシウム | (21mg) | 42mg |
リン | (192mg) | (90mg) |
鉄 | (0.04mg) | 0.9mg |
亜鉛 | (0.8mg) | (0.7mg) |
銅 | (0.02mg) | (0.2mg) |
レシチン | – | 324mg |
大豆サポニン | – | 77mg |
イソフラボン | – | 45mg |
コレステロール | (25mg) | 0mg |
()内は公式サイトに掲載された数値が無いため一般的な参考値。
豆乳はコレステロールを含まない
豆乳は動脈硬化に繋がるとされているコレステロールを全く含まない。
コレステロールを控えようとしている人(例:1日250mg目標)にとって、牛乳のコレステロールは無視できない。
豆乳はカルシウムの摂取を抑えられる
豆乳に使われる大豆といえば、日本人が昔から食べてきたもので、日本人の体に合う材料として安心感がある。牛乳は飲みすぎると健康に悪いという説がいくつかあるが、少なくともそのうちの一つは納得できる。
体内のカルシウムは多すぎるとき、体はカルシウムを排出する働きをするが、そのときに骨からもカルシウムを排出してしまい、骨がもろくなってしまうという説である。ただ、これはそれなりの量を日常的に摂取した場合の話で、一般的にカルシウムも他のミネラルと同様、推奨量を目安に摂っていれば問題にならないと思われる。
日本人の食事摂取基準(2020年版)によれば、カルシウムを摂りすぎた場合、高カルシウム血症、高カルシウム尿症、軟組織の石灰化、泌尿器系結石、前立腺がん、鉄や亜鉛の吸収障害、便秘等が起こるとされている。(逆に足りない場合は骨粗鬆症、高血圧、動脈硬化が起こるとされている。)
牛乳や豆乳を毎日ストレートで飲んでいたり、コーヒーに入れている場合、1日で摂取するカルシウムの量(食事を含む)は無視できない。
年齢性別等 | 推奨量 | 耐用上限量 |
---|---|---|
成人男性 | 800mg | 2,500mg |
成人女性 | 650mg | 2,500mg |
5歳のこども | 600mg |
豆乳は植物性タンパク質
豆乳は植物性のタンパク質で、牛乳と比べて糖質も低くて低カロリー。
健康寿命を伸ばしたい場合、動物性タンパク質より植物性タンパク質を摂ることが良いとされている。
調整豆乳は牛乳より美味しい
調整豆乳は無調整豆乳と違って飲みやすい。牛乳の代わりに調整豆乳をしばらく飲むと、調整豆乳の味に簡単に慣れるし、コーヒーやグラノーラに混ぜる場合は調整豆乳の方が美味しかったりする。
牛乳の代わりに無調整豆乳を使った飲み物(喫茶店のソイラテ等含む)は基本的にヘルシーさのために味が犠牲になっている。無調整豆乳の方が当然ヘルシーだが、相当ヘルシーさにこだわりがない限り飲み続けられない。
調整豆乳は続けられるように味が調整されていて、慣れれば牛乳より美味しかったりするし、牛乳より健康に良く、更に牛乳より経済的で管理に手間がかからない。非常にバランスよくできている。